自閉症スペクトラムと診断され、小学校2年生から特別支援級で頑張ってきた息子。
あんなに小さく可愛かったのに…
今や178cm、声変わりもして無条件に可愛かったあの頃は・・・
靴のサイズなんかは28cmを越えて、私の靴と並んでいると玄関が狭くて狭くてたまりません。
さて、そんな息子も中三で高校進学を意識するようになりました。
私も当時小学2年生の息子を特別支援学級に入れた時には将来の進路についてえらく心配したことがありましたので、一つの例として情報を発信しておきたいと思ってます。
ただ、発達障害の振れ幅は非常に大きいので、良くも悪くも一つの例としてください。
特別支援学級からの高校進学は?
一時は県立高校の普通科への道も
実は小学校のころ知的のクラスにいたものの、中学校では情緒のクラスに変更になりました。
情緒のクラスでは、学級こそ特別支援学級ですが、授業は基本的に普通のクラスと同じことをします。
でも小学校の頃に知的のクラスにいただけに、全体の学習自体も遅れているしペースも遅いです。
そんな息子ですが、なんと一時は普通科の県立高校への道も開かれていました。
というものの地元の県立高校というのは、我々団塊ジュニア世代の頃はそこそこの学校だったのですけど、最近は近くの中学からのエスカレーター高校となってしまっていて県内レベルではかなり低い。
とはいえ普通科の高校へ行けばそれなりに選択肢は広がるのでは?と期待しました。
本人は普通科の勉強はしたくない
そこで息子と進路について相談をしてみたところ、
勉強したくない。
なんなら高校なんか行きたくない。
むしろ本人的には働くという選択肢も持ってました。
そうかといって、
どうせ嫌でも働かないといけないわけだし、高校出てからでもいいんじゃない?
普通科は無理でも工業系の専門知識を付けてからでもいいんじゃない?
という私達の思いましたし、普通科の勉強についていける気がしないのも事実。
そういった思いの中一つの光明が。
むしろ機械とか電気に興味がある。
実はこの子は生まれもって工作が好きで(上手とはいってない)、それを見ていた妻の思いもあり小学校低学年からニューマンアカデミーのロボット教室に通わせています。
そこでロボットを組んだり簡単なプログラミングをして動かしたりということにふれることで、電気や機械に興味を持った様子。
それならば…ということで動き出した計画がこちら。
試験対策で一緒に勉強をすすめてきて、すでに合格圏内の点数が取れるようになりました。
日常生活面でも対人面でも安心していられるように
昔はそもそも語彙力が少なくて相手の言うことを理解できなかったり、難しい言い回しをすると相手の本心が分からなかったりして対人的にもみていてハラハラすることが多かったです。
そもそも嫌なことは、他人に迷惑がかかってもしなかったりして苦労した…
最近になって特に、学校から聞く話にしてもトラブルっぽいことは減ったようです。
昔は心配したけど、そこそこ組織でも立ち回ってくれそうが気がするわ。
この点では妻とも感じ方は一致。
自閉症スペクトラムで特別支援級に入ってた息子がえらく頼もしくなってきた
自閉症スペクトラムと診断されて約10年、特別支援学級に通い始めて約8年。
その時は進学先とか就職先とか本気で心配したけど、ここへ来てなんとかなるんじゃないかなと思うようになってきました。
もちろん普通学級に通ってる同級生に比べると学力も劣ってるし、将来的な収入は伸びないかもしれないです。
でも私がこの業界にいて思うのは、中卒で悪いことやってきたやつだって会社を起こして大卒の自分より稼いでいるやつもいるし、大卒のカードを持っているにも関わらず活かしきれてないやつもいるということ。
だから最終的には「今の学力差」っていうのは誤差でしかないのかな?という気も。
学校生活にしても、自分がやってきたことは経験してほしいという思いもあったけど、それがよかったかどうかというのは本人の属性によっても変わるかもしれないです。
それ以上に特別支援学級に入れてよかったなと思うのは、親である私達に進路とか障害についてのよりよい情報が集まってきてくれたこと。
多分これは妻のコミュニティからの情報が多かったですが、そういった情報が集まってきたこと自体私達の選択肢を増やしてくれたように思います。
もちろん冒頭に触れたようにこれらの障害の程度は非常に幅が広く、楽観視できるものでもないし悲観視するものでもないと思いますが、一番心配してるのは将来の収入。
こいつは本当にFXとか突っ込みそうなので、堅実な資産運用の仕方なんぞも仕込んでおきたいものです。
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