先日記事にしましたところ、思いのほか反響を頂いたようでして、やはり持ち家の皆さんは覚悟はしていながらも頭を抱える問題のようです。≫マイホーム取得から10年でそろそろ外壁塗装の時期
今回は少し金額的な事を含めて工事の内容を触れてみたいと思います。
外壁リフォームの見積り
塗装業者さんに依頼をした、自宅の外壁の塗装の見積り。
リフォーム時の外壁塗装が水性シリコン、屋根が溶剤型のシリコンになってます。
まぁ、一般的な仕様のものと認識しています。
そのお値段・・・
120まんえん
足場とかも要りますし、間どりにこだわったので建て坪も大きめですから正直そんなものだろうと思います。
希望金額は2ケタまんえんですけど・・・
クサビ足場
ちなみに足場は、クサビ足場と呼ばれる足場を使うケースが増えています。
以前は単管足場とか丸太足場と呼ばれるものを使用していたそうですが、私も20年以上建設業にいますけど、丸太で足場を組んだのは1度か2度くらいしか見たことがありません。
そしてクサビ足場としていち早く建設業にいたのが東証2部銘柄「ダイサン(4750)」です。
この銘柄はいずれ別の機会にご紹介してみたいと思いますが、最近では多くのクサビ足場の業者が増えました。
直接塗装会社に頼んだ方が安いの?
よく思われるのが、中間マージンをすっ飛ばして、直接塗装業者に頼んだ方が安いんじゃないの?と思われると思います。
総合建設業で働く私として、この見積もりをあえて客になった自分に出すのであれば、見積り金額はやっぱり120万ぐらいで出せると思うんですよ。
もちろん私たちが現地を確認をして同じ条件での見積りだったらという前提ですが。
業者交渉
私たちは長年単価を見てきた実績や経験から、過去の似通った大きさの建物の工事に関わった見積りだとか、その工事が大体何人の作業員で、何日くらいの工事になるか?というデータを持ってます。
それに対して出てきた見積りが高ければ、これくらいの金額で出来ないか?という価格交渉をします。
もちろん最近は労務費の高騰や、材料費の高騰などもありますので、一概にそれらが正しいとも言い切れませんが。
見積りの内訳
見積りは「数量×単価」で算出されます。
経費とかっていう部分はまた別問題として、工事金額のことだけでいえば、同じ建物であれば、誤差はあれど似たような価格になるというのが原則です。
数量
外壁塗装であったら、壁や屋根の面積です。
当然同じ建物ですから、数字が同じになるのが基本ですが、時に住宅の坪数で大体壁の面積はこれくらいという統計を取っている業者もあるかもしれません。
実は私も一時期このデータを取っていたことあるんですけど、特別な要素がなければこれらの数字って大体似通ってきます。
それが外壁塗装、○坪○○万円として広告が出せる理由です。
リフォーム専門だったりして、データが多ければ多いほどそういうデータをもとに数量を算出してる所はあると思いますので、数量というのは業者によって意外とまちまちだったりします。
ただそうでない限り、一般的には建物の図面から高さと幅を掛けて面積を出していきますから、誤差はあれど似た数字になるはずです。
単価
数量が分かれば、大体の材料費が算出され、工事に必要な予定人員で割っていくと単価が算出される仕組みです。
塗装工事を例に出しますと、塗装の一缶で塗れる面積というのは大体同じですから、後は予定人員です。
まあこれらもデータを取っていく上で数字は収束してきますから、結果単価というのは決まってきてるというのが実情ではないでしょうか
これらが先に述べた、誤差はあれど似通った数字になるという根拠です。
一式
その他、一式という項目もあります。
数量が小さく、「数量×単価」で算出すると見合わない工事なんかに適用されます。
業者も見積りの際にはこれらを、大体何人でどれくらいの時間が掛るからこれくらいの価格という算出の仕方をしています。
こちらの本は全国の建設物価がのったもので、この工事は○○県ではいくらというものが掲載されています。
相見積りは比較する為にも有効
複数の業者から見積りを取ったりする方もいらっしゃると思います。
単価を安く見せる代わりに、数量を水増ししてたりする業者もあるかもしれません。
一般にはこの数量というものを算出して、業者に交渉するというのは難しいでしょうから、その数量の適正をはかるためにも相見積りというものが活きてきます。
人情としては、あらかじめ「よそにも頼んでるんですけど」って言っておくと断りやすいですね。
まとめ
外壁って普段近くで確認することが出来ない場所もあります。
そういう場所がもしも痛んでいた時に、適正な対応を取ってもらえればいいのですが、放置された時にはまた足場を組んで直さないといけないという事態が発生するかもしれません。
最終的に「自分がどこに任せるのが安心か?」という面でも検討したいところですね。

実はもう少し金融機関編が続きますがまた後日・・・
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