6年前息子が交通事故で車と衝突し、真夏のアスファルトに叩きつけられました。
目撃者、救急車を呼んでくれた人たちの話によると、事故直後は意識が有った様子で手足を動かしていた息子も、妻が事故現場に到着したときにはすでに動きもせず救急車に乗せられているところだったと言いますから、事故の悲惨さがよくわかります。
なんとか一命を取りとめたものの、そこから4ヶ月という長期の入院生活に、本人も私たち親も、弟たちも疲弊してしました。
詳しくはこちらから≫ 交通事故の被害者の生活をちょこっとだけ語ってみる
そしてそこから続く長いリハビリの日々、そんなある日保険会社から電話が入りました。
交通事故の補償のタイミング
交通事故、特に障害が残った場合には、リハビリなどを経て、医師がそれ以上の回復の見込みがないと判断したときに、その時点を持って症状固定(良くもならない、悪くもならない)と判断して補償ということになるようです。
息子の場合には、事故にあったのが子供であったことから、大人に比べて回復への期待値は大きく、すでに丸6年という歳月が経過しました。
以前医師に聞いてみました。
息子の症状固定というのはいつ頃になるのですか?
就職して落ち着くまではフォローが必要ですからその頃になるんんじゃないですかね?
わかりますか?
息子はまだ高校生ですから、うまく行けば大学、その後就職して落ち着くまでというと、まだここから何年も時間が掛かるわけです。
この事実には私は愕然とした反面、安堵しました。
まだ回復の余地はあるのかも?
そんな折、保険会社から電話がありました。
保険会社とのやり取り
要約するとこんな感じ。
- 担当が変わりましたので、ご連絡させていただきました。
- 息子さんのお体の具合はいかがですか?
- そろそろ補償の話に入らせていただきたいのですが?
まあそうですよね。
すでに保険の担当者は4人目です。
そんな話が出ても仕方がないように思います。
お断りします
これが私の出した結論。
その理由は、まだ10代であることを考えてももう少し回復の余地があるのかもしれないことや、症状固定として補償が取りまとめられれば、 症状固定となると今後の治療費、リハビリといった費用はすべて自分で払っていかないといけないわけです。
実際には医師の判断にはなるわけですが、もう少し待ってほしいと思ってます。
実際にあって話をしてみた
2020年3月、実際に保険会社と私と妻、当事者の本人を交えて、現在の体の状態や今後についての話をしました。
ですがつい先日、自宅で突然意識を失い、倒れた拍子に頭を打ち、その時の傷を縫うというケガをしたのも、外傷性てんかんの可能性ということが否定できないので、今回のことは先延ばしになりそうな感じです。
そもそも脳が傷を負ったことによる、けいれんなどの発作が起きる可能性のことは、当時の医師からも指摘されていました。
今後はそのてんかんなどの経過観察によっても変わってきそうですが、医師としては就職するまでという姿勢は崩していません。
一方で保険屋さんは、しきりに話を取りまとめない雰囲気もかなり出してきており、どちらがいいのかは判断に悩む所ですが、もう少し長い戦いになりそうです。
保険屋さんの言うことも理解できるところはあったのですが、しきりに区切りをつけたがってるところに違和感を感じています。
交通事故による高次脳機能障害
高次脳機能障害って初めて聞く人もいると思いますけど、交通事故以外にも、脳出血を伴うような病気をすると同じく高次脳機能障害になる可能性が高いです。
治ることありませんが、リハビリによって改善する可能性はあります。
でも脳が傷ついていろんな言動に支障をきたす障害ですから外見で判断することはできませんし、事実息子も言動、趣味嗜好といったものは事故前とはかなり異なる面が大きく、初めて会う人にはかなり異様に映るかもしれません。
こちらの漫画はご自身が交通事故に遭い、その経験を漫画にされています。
息子も交通事故のため高次脳機能障害で現在もリハビリしていますが、作中被るところも多く他人事ではなく読ませていただきました。 pic.twitter.com/phqf0mNqRh
— ジロ@つもり貯金で端株投資中 (@JIRO_invest) April 4, 2019
息子も漫画に出てくる主人公のように斜視で二重に見えていたようですが、メチコバールという薬で改善したようです。
メチコバール自体はビタミン剤らしいのですが、効果はありました。
将来への不安と心配
進学・就職
先日高校で3者面談をした時の話を聞きました。
一つには選択肢として、障がい者枠で公務員になる方法もあるという選択肢をもらいました。
以前から私も、障がい者枠でそれなりに大きな一般企業に入ることができれば、地元の中小企業に勤める私より安定した収入を得られるのではないか?ということを想像していましたが、公務員というところへは想像していませんでした。
ただ本人にもなりたい職業があるようでして、本来ならそちらを優先させてやりたいとも思い、なかなか結論が出ずにいます。
今は障がい者の職業訓練校のようなところも視野に入れています。
結婚して家族を養う
親なら誰しも、いずれは結婚して家庭を持ってもらいたいと思うのは親心ではないでしょうか。
きっと似たような境遇の人も現れるとは思いながら、やはりどうなんだろう?
今では共働きが一般的になりつつありますから、男だけが働いて家族を養うという考え方は古いかもしれませんが、出産にからむ産前産後というのはやはり男が支える必要があると考えます。
そうした時の収入の面とかはやはり心配です。
まとめ
私にとって投資をするということは、自分の老後への備えとか、金融庁の2000万円問題なんかよりも、やはり自分が死んでからの子供たちの生活についてのほうが心配です。
いま改めて思うには、私が株式投資を始めたことの一つには、相続ができる商品での投資というものもあったわけですから、その後FXでロスカットを経験したことはいいきっかけだったのかもしれません。
今後も生きている間には自分のために、万一の時には子供たちのために少しでも残せる資産というものを作っていきたいと思っています。
注意一秒ケガ一生とはまさにこのこと。
スマホのながら運転、歩きスマホによる被災には十分注意したいものです。
▽この事故により、家族の二重生活やパートナーが働きに出られなくなったという経験から学んだのは我が家の家計において保険というものは必要であるということでした
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▽我が家の障害を持つ子供たちにとって、自分で働く以上にお金に働いてもらうという概念は必要なことだと思っていますので、少しでも早く投資というものを教えておきたいと思っています。
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