サラリーマンをしていれば給料という安定したインカムがある半面、どうしても収入が頭打ちになったり、自分の実力が金銭的に正当な評価を得られないといった不満を持つ人がいらっしゃることでしょう。
起業して独立すれば、直接評価をしてもらえるといった良い半面、より不当に低い評価をされる、さらには起業に失敗するという不安が付きまとうことでしょう。
特に子供が小さいうちはなおさらです。
子供が起業するといった時に親や家族はどういう対応をするのか?というのは答えがないまでも、育った環境を含めて私の考え方を少しだけ書いてみたいと思います。
起業をした父
私の両親は結構多くの人が一度は耳にしたことある繊維系の会社に勤めていました。
父が独立したのは、私が産まれる数年前だったそうですが、旧制の中学しか出ていないため、大学を卒業して入社してきた後輩たちに給料を追い越されていき、父方の祖父母の面倒を見るというタイミングで収入面で不満が募ったことだったようです。
母としては、兄がようやく歩きだした頃で、ボーナスを切り崩しながらの生活だったので、万一失敗した時の金銭的なことや、私たち子供の育児や生活などが心配な反面、起業に反対すると一生「自分が反対したから」と不満を持たれるかもしれないし、何より「後悔して欲しくない」という思いもあり賛成したようです。
ちなみに母方の祖父母からは「サラリーマンに嫁にやったつもりだった」と反対されたと後々聞かされました。
会社員の給料と違い、入金の時間差もありますし、母が着物を売って支払いや生活費に充てるという苦労をした時期もあったと聞いていますし、税務署がくるからと夜な夜な帳簿を整理してた姿も見て育ちましたが、私が知る限り母が内職やパートに出ることなく育ててもらいました。
父や兄には起業を勧められた
父は生前、私や兄の名前の画数は「起業家に向く」字画を当てたと言っていました。
いろんな苦労も当然あったでしょうけど、やはり頑張った分だけ収益につながるという会社の経営というもののメリットを大きく感じているようです。
まあ、それだけじゃないでしょうけど、兄は「自分の人脈を使って、ジロも商売すればいい」と言ってくれていますし、父も「フォローはしてやる」「天の時、地の利、人の和が揃った時、気になればやってみろ」と言ってくれていました。
ちなみに母は「一番には妻の理解を得ろ」って言ってました。
妻の理解はなかなか難しい
以前ツイートした内容です。
そうか、とうとう彼も独立か
高卒で職人の世界に入ったときは何かと反抗的な雰囲気もあったけど、結婚して子供が生まれてからは一気に信頼できる職人になった。
彼の独立デビューの現場がいい思い出になるように俺も頑張ろう✨— ジロ@Jiroの端株投資奮闘記 (@JIRO_invest) 2018年9月8日
建築業界は職人が独立するというのはあまり珍しいことではないとは思いますけど、興味があったので先日色々質問してみました。
どれくらい前から独立しようと思ってたの?
5年くらい前からですね~
嫁がなかなか賛成してくれなくて・・・
彼の一番下の子供が産まれた頃だったみたいで、なかなか奥さんが賛成してくれなかったようです。
なので、お金を貯めたり、日曜日にアルバイト的に副業して人脈を作ったりと、タイミングを見計らっていたみたいですね。
親の立場で子供が起業したいと言ったらどうする?
先日、アラフィフブロガーのkinkoさんがこんな記事を書いていました。【親の葛藤】息子が会社を辞めるってよ!まだ子育ては終わらない?(リンク切れ)
ところどころ実姉と被るとこがあり、ツイッター上の姉として慕ってます。
ジロさーん、叔父として何か言ってあげて〜?
— kinkoの幸せ配当金庫 (@haitoukinko) 2018年12月15日
結局このツイートに返信するのを忘れてましたので改めて記事にしてみました。
私も以前はマルチ商法に足を突っ込んだこともあるため、まったく興味がないわけでもなかったんだろうと思います。
現在は「起業して独立したい」という思いもないのですが、育った環境が環境なので苦労話も多々聞かされました。
子供が独立したいと口に出す以上、ビジョンやその方法というものは考えているでしょうから、その思いに反対するようなことはせずに理解者になってやりたいと思います。
あまりに短絡的に物事を考えているようなら問題ですが、商売のフォローはもちろん、子供が起業して失敗しても戻ってこられる環境を守りたいと思います。
まとめ
会社の経営をしたことがない私には、起業を夢見る子供にしてやれることは少ないかも知れません。
でも、私が子供たちの収入に依存するような生活をしていれば、理解者になり応援するなんていうことを言うことはまずないことでしょう。
でも、そんな逆境の中起業する人たちだって多いことです。
そういった環境でなかったことに感謝をしつつ、いずれ家庭を持って子供が出来た時に「自分がしてもらいたかったこと、してもらったこと」を今度は自分が与えてやれる環境を作れるようにがんばってほしいと思います。
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