ちょっとFXネタが続いてますが、今回はFXのレバレッジ規制の話。
FXのレバレッジって今は25倍がMAXですけど、私が始めたころは400倍とか普通でした。
このレバレッジ規制とか400倍っていうのがどう言うものなのかっていうのがわかりにくくて、FX=怖いっていうイメージを持つ人も多いと思うんですが、ざっとこんな感じ。
1$=150円と仮定すると、1,000$で150,000円。
ここまでは大丈夫ですよね?
そして400倍の証拠金というやつは、ポジションを建てるために必要なお金。
無料のコインロッカー(戻ってくる100円)みたいな感じでしょうか。
これが150,000(円)÷400(倍)=375円でOKというワケ。
厳密には400円くらいになってたんかな?
口座がこの必要な額に達すると、強制的にポジション決済されるのがロスカットという仕組み。
なので、通常は元本を割り込む(追証)が発生することはないんだけど、問題は相場が急に動いてロスカットが間に合わない場合。
急な為替変動では追証が発生した
追証っていうのは、この必要証拠金をさらに下回ってロスカットが約定した場合に発生するお金。
例えば1,000$の場合、40銭為替が不利な方向に動けば為替差損が400円となり、必要証拠金すらなくなります。
いやいや、例えばドル円で40銭も瞬間的に動くことってないでしょwwww
って思いたいところなんだけど、サポートラインやレジスタンスラインなんかを越えたような時には損切りのストップやロスカットを巻き込んで、通常より大きく動くこともあります。
あとレートチェックや為替介入なんかはいい例で、そういう時にはロスカットがウマく働かず、約定が大幅にずれることも。
そうなるとその分は追証として入金が必要になるわけなんですが、レバレッジを大きく掛けて取引していた人たちにそんな余力はなかったわけで、多額の借金を負うという2ちゃんのコピペ伝説となったわけです。
あとストップ狩りという、そのFX業者しか動いていない独自のレート変動もウワサされました。
当初レバレッジ規制には反対だった
2011年8月にレバレッジが現行の25倍への規制されたわけですが、当時私はレバレッジ規制には反対でした。
要はその最低限の必要証拠金より多くの証拠金を保てばいいわけだから。
なにせ今まで400円程度で1,000$の取引ができていたところが、6,000円も必要になる。
5,600円、つまり5円60銭分も安全マージンを取らされるというのは、小資金で取引していた当時の私にはきつかった。
とはいえ救われたのが2015年のチャイナショック。
2015年8月24日の記事でも「なんだったんだろう?あの一瞬の下げ」ってかいてますけど、ロスカットのストップを狩られた感じで、寝てる間に40万近いお金の大半が一瞬でなくなりました。
でもレバレッジ規制のおかげで追証はまぬがれ、借金を負うことはなかった。
それらのお金が端株の資金になったりして今の自分があります。
レバレッジ規制のおかげで再起できた人間がいるのも確か
でも、いまだにレバレッジ規制がなかったら、あの日のロスカットはなかったんじゃないかと思ってます。
なのでレバレッジ規制が正しかったかというと、自分だけのことを考えるとわからないです。
でも思うように使えない待機資金の管理や、レンジを外れて思ったような利回りになってなかったことへの苛立ち、なによりFXより安心して投資をできるインデックスや株式に転向できた今のことを考えると、あれでよかったなと思えます。
為替レートの大きな変動はドル円以外でもおきます。
とはいえ海外口座はその規制を受けないので、あえて海外口座を使ってるっていう人もいるみたいなんですが、基本的に自分がそれなりの交渉能力がなければ、かなり危険。
それ以上に、順調にいっているようでも、あることがきっかけで大きな変動が来た時に多額の借金を負う可能性があるような資産運用を主力とするのは間違ってるので、適正なレバレッジの範囲で運用手段として使ってほしいと思います。
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