アメリカのダウ平均が1000ドル下げたとか、日経平均が1500円下げたとか。
暴落、落ちるナイフとかいろんな言葉が飛び交いました。
ただ、皆さん言われるのはまだまだこれから・・・という言葉なんですよね。
多分落ちたと言っても1カ月くらい前に戻っただけという事実にも若干の驚愕ですが、リーマンショックのヤバさを薄れた記憶の中で少しまとめておきたいと思います。
リーマンショックの時の金融情勢

FXトレーダーの断末魔の叫びのまとめ
リーマンショックの時は私はFXをメインでしていました。
厳密にいえば、リーマンショックの下落が若干落ち着き始めた頃だったかもしれませんけど、FX関連の某掲示板では、断末魔の叫びが聞こえるような反応が多くありました。
- 子供の学資保険を突っ込んだ
- 結婚資金をつぎ込んだ
- 会社を辞めてFX専業で食べていくといって早々に借金漬け
本当かどうかは別にして、恐らく一度や二度は読んだかことがあるのではないかと思います。
実際に、あれだけ落ちるとかなり人生を狂わせた方も多くいらっしゃったと思います。
2012年に印刷した豪ドル円の月足グラフが出てきた。
どこのFX会社のツールでも簡単に見られるものだけど、改めて紙で見てみると当時の阿鼻叫喚がよみがえってくる(^_^;) pic.twitter.com/58IhpEtmqe— 塩蔵 (@enzoumekabu) 2017年12月13日
わずか数カ月で、当時人気のあった豪ドルは半分以下になりました。
当時のスワップは結構高かったって聞いてますけど、恐らくレバ2でも残れるか怪しいレベルですから、まあ残れるわけないですよね
米国株の下落のヤバさ
今は何やら米国株ブームなのか、米国株に投資をされてる方は以前より増えた印象です。
ただ、私がそういったことに興味を持ちだしたから、そういう投資家の情報を目にする機会が増えたのかどうかは分かりません。
ダウのMAXチャートみてみると2008~2009年のリーマンショックから鰻登りなのでアメリカやばいなあって思いました pic.twitter.com/4sSZTelxWC
— 犬山愛彦 (@inuyamamedehiko) 2017年5月10日
リーマンショックの時、日本や米国株だけでなく世界的にもダダ下がりしました。
ただ、チャートでみると昨日今日の下落なんてホンノわずかな下落に過ぎないんですよね。
リーマンショックの当時の世界経済
あの当時中国がけん引してたように覚えています。
ところがギリシャを含めたPIIGSの国債の問題や、あのアメリカのデフォルトの問題など、次から次へ火の粉は降ってきました。
最初は小さな一国の問題だから大きな影響を与えることはないと言われていましたが、ギリシャの国債なんかはドイツも買ってるし、ドイツが傾くと中国にも波及するから世界経済のエンジンが止まる。
そうなると世界恐慌に発展する・・・みたいに連鎖的に騒がれました。
またドルに続く基軸通貨として噂されていたユーロの脆弱性も指摘されてましたね。
▽2018年8月 トルコリラの下落でリーマンショックのことを思い出しました。こういった経済規模としては小さな国であっても、連鎖的に不安視されたものです。


あの覚えがあるので、バランスファンドを買っていても落ちるときは何買ってても落ちると思ってるんですよ。
≫バランスファンドは本当にいいの?eMAXIS先進国株式と8資産均等型を比較してみた
逆にあの時唯一安定的に上げたのが金でした。
リーマンショックの時の本当の辛さと苦しさ
給与面で自分の生活が不安定になる
リーマンショックの時の本当の辛さは株価や為替だけの問題ではありませんでした。
恐らく耳にしたことはあるかと思いますけど、当時の住み込みの派遣社員がいきなり雇用を切られ、住むとこも追われて逃げ込んだ派遣村と呼ばれるものもありました。 派遣村とは?(Wiki)
あの時は毎月の給料や住むところというのを奪われた人はたくさんいたわけで、そういう私も派遣村が話題になった半年後、会社からある宣告を受けました。

来月から給料20万でボーナスはなしだ。それでも会社に残るか、よそへ行くか決めてきてほしい。
さすがに社内でも騒然となり、「え?総支給?手取り??」「え?心配するとこそこ??」なんて話で逆に変なテンションになったのを覚えてますけど、正直寝耳に水でした。
業績が良くないのは明らかでしたけど、そこまで??
悩みました…でも、すぐに辞めてもどこも業績は似たり寄ったりの建設業なので、とりあえず会社に残り、次を探すことにしました。
会社に残ることを決めた私が社長に伝えると、「給料は今まで通り出す。ただボーナスは出せない。」との返答でした。
その時会社を去った者もいましたけど、それでも実際には年収ベースで2割減に近いくらい落ちましたから、結構辛かったです。
家も建てたばっかりでしたし。
あのときのことがあるので、万一の時に沈みかけた船から逃げるだけの手段を確保しておかないといけないなと思ったのです。
投資するべきか生活防衛費に充てるべきか
自分の勤める会社だけでなく、社会全体がそういう雰囲気の時代でしたから、今ある資金を投資に充てるべきなのか、万一の時の生活防衛費に充てるべきなのかというのは悩みました。
一時的に下がったから買おうというのとはわけが違います。
まして上のほうでも触れたとおり、小さな経済危機が次から次へと悲観的に報道されるわけですから、とても投資に回せる状態ではありませんでした。
投資が辛い時
積立てて来たものが一気に含み損になった時には、精神的にかなり辛いものがあります。
ただ、それって自分だけではないのです。
このブログの中では、そういった投資初心者に向けて「積立投資に必要な特性」「暴落時に投資に対するメンタルを維持する方法」「あなたの投資に対する信念はどこからきてる?」といった事を書いていますのでご一読ください。
また少額からドルコストで積立てが出来る投資信託というのは、こんな時だからこそおすすめします。
≫ 投資信託の積立というドルコストを用いた万人向けの投資方法
まとめ
ここ数日の暴落騒動は所詮変動の範囲だと思いますけど、これが新たな下落の第一歩になるかもしれません。
基本的にポジション抱えて沈める位が楽でいいですよね✨
で、お宝抱えて浮かんでくるのか理想(笑)— ジロ@Jiroの端株投資奮闘記 (@JIRO_invest) 2018年2月6日
きっと海の底には宝があります。ただ、それは根がかりした宝かも知れません。
ジェットコースターの下り始めかもしれません。でも、ジェットコースターの下に線路があるとは限りません。
あのとき私には生活の心配というのが付いて回ったので辛かった覚えがあります。
悲観的になる必要はありませんけど、どこまでも下がるのは怖いものですから、無理をせず取り組みたいものですね。
▽この記事の反省や記憶をもとにコロナウィルスによる経済ショックも乗り越えていきたいと思います。

▽ぜひ参照してください
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