小学校のときに交通事故に遭い高次脳機能障害を負った、現在二十歳の専門学校の2年生の息子。
来年度の就職活動に先駆け来月初めに就職に関する面談があるということで、親子でも少し話をしてみました。
そもそもは高校を卒業するタイミングで就職ということを考えさせたかったものの、本人のゲームを作りたい、妻の上の学校に進ませてやりたいといった思いを重視して進学。
休まず通学はしてくれたものの、高次脳機能障害を持つ息子にとってみると、ゲームクリエーターはもちろん一般企業への就職も難しいのが現状です。
以前官公庁による障害者雇用の水増し問題があったことからその難しさは感じていましたけど、まずはその情報量の少なさに行く末を心配しています。
親がいつまでも養えない現実があるから就職はしてもらう
できることなら自分たちがこの先も養ってやりたいとは思いつつも、現実問題としてはそんなこともできるわけなく、「本人がきちんと働いて収入を得る、そして生活をする」という基盤までは作ってやりたいと思ってます。
でもそれは、本人のためでもあるけど、自分たちの安心や負担軽減のためでもあるかもしれません。
親と子の立場から考えてみる
息子としてみるとゲーム業界に行きたいという希望はもっているものの、ほかの健常者と一緒に働くことも難しいというのは認識しているので障害者枠での就職を考えている様子。
私たち親の立場から考えると、やはり大きくなっても自分の子どもは可愛いから、そばにいて自宅から仕事に行ってくれるというのはありがたいと思ってます。
でも自宅は車が手放せない田舎だし、公共交通機関で通勤するには不便なので家を出ることも前提になるかもしれませんが、とにかく障害のため家事のように同時に複数の作業をこなすことが非常に苦手。
仕事をしつつ自分の身の回りのことを同時にこなすのは難しそうなので、出来れば寮生活のようなことができる就職先があれば理想です。
あとは福利厚生。
地元の零細企業に勤める自分にしてみると、退職金などを含めた将来の生活設計というのは非常に不透明なのは実感してるので、それならばきちんとした大企業で福利厚生がしっかりしていて障害者雇用の制度も確立されている企業に入ってくれるのが理想。
でもそんな会社に潜り込めるとはちょっと難しい気がします。
障害者雇用枠による就職先を探す
ここから先の1年がどんな就職活動になるかわかりませんけど、現時点での方針はこんな感じ。
- 障害者雇用枠による就職先を探す
- 障害者職業能力開発校へ行く
ここから先の情報源のひとつとしては、学校からの情報は大きなものになると思っていますけど、障害者雇用に関する情報は期待できないと思ってます。
ところが妻がほかのお母さん仲間からいくつかの会社を名前だけ紹介してもらいました。
そのお母さんとはうちの三男が小学校の特別支援学級に入ったことを機に知り合い、現在その子が特別支援学校へ行っていることから企業訪問などをしたようで、ホームページ上でもきちんと障害者数を紹介してありました。
実際にこういった障害者が通うところにはそういう情報が集まるので、そういったツテをたどっていくと企業は見つかるかもしれないです。
もう一つ考えているのは、公的な障害者職業能力開発校へ行くということ。
これも実際に障害のある人たちが職業訓練をすることで就職をしていくというものなので、障害者雇用が前提の企業の情報が入るのではないかと思ってます。
障害者こそFIREできる前提が理想
これは就職とは少し話が変わるのですけど、会社がいかに障害者雇用というものを確率させていても、従業員ひとりひとりのレベルではどうしても障害を持つ人に対して理解できず攻撃的になる人っていうのは絶対に存在します。
障害者こそ働かなくても生活を成り立たせる手段があればそれに越したことはないと最近強く感じるようになりました。
そのために医師とも相談して、息子の障害年金の手続きをしようとしています。
この申請が通れば障害年金というインカムができますし、まだ自分たち親が動ける間はメシを食わせてやることでそのお金を運用しつつ、親がどうにもならなくなったら障害年金というインカムと運用したお金で過ごすというのが最終的な理想形かもしれないです。
一時期SNSでも「こどおじ(子供部屋おじさん)」と揶揄されてましたけど、この家は将来息子が住んでいけばいいと思ってます。
持ち家は負債と言われがちですけど「持ち家があったために他の兄弟が経済的に助かった」というような話をこちらの記事にも書いたように、障害者の息子にしてみるとこの家があることで住居費というものは圧縮できますし、ほかの子たちに負担が掛からなければ立派な資産になるのではないかと思ってます。
そのためにも今のうちにきちんとしたお金の運用の仕方、使い方というのを教えておきたいかな。
コメント