普段はお金のことをテーマに記事を書いていますが、今日は子供たちへの教育の一部として戦争について書いてみたいと思ってます。
私が聞いた戦争のこと
私の40代を過ぎたくらいの年齢からすると、私たち世代の親は戦後の生まれの方が多いかと思います。
ただ、私には年の離れた50代の兄弟がいる関係で、私の母は今年80。生きていれば父は81でした。
なので戦時中は、年下の兄弟手を引いて防空壕まで走ったことや食べ物がなくて困ったこと。もちろん、近所の人が戦争へ行くのを見送ったことなど、多くの話を両親から聞きました。
ところが、生まれたときから食うに困るでもなく、何から何まで揃ったこの時代では、到底超えることのできない現実との乖離というのは否めないものがありました。
教えてやれる戦争体験
さて、私達親が、そして学校の教師が子供たちのために何を戦争教育としてしてやれるのでしょうか。
学校の教師と言っても私より若い教師も増えましたし、大人が経験者から聞いた話を忠実に子供たちに伝えたところで、本当の戦争の悲惨さ、大変さというものは絶対に伝わらないはずです。
子供たちの人生において戦争教育といったことは、何の役にも立たないかもしれません。
むしろ役立てないためにこういったこと伝える必要があるわけですし、仮に万人がそんなもの必要ないと言っても、私はどうしても戦争の悲惨さ、大変さなどを自分の子供たちに伝えてやりたいと思っているのです。
リアルな経験談を聞かせる
以前の私は、両親から聞いた話を「私が子供に伝えればいい」と考えていた時期がありました。
ところが、私が年を重ねると同時に年老いていく母の姿を見たときに、母が生きている間に、少しでも戦争を体験した人の話を子供に聞かせたいと思い始めました。
また、講演といった一方的な場で聞くよりも、対話方式でしかも肉親から聞けるというのは子供の記憶や印象にも残ると思います。
子供たちが戦争の話をどう感じるか?
私も幼少のころ、祖父母と会うのはそれこそ数年に1度といった頻度でしたから、祖父母との人間関係が希薄でした。
なのでたまにあっても何を話していいかわからないし、問いかけにもどう返していいかわからず、祖父母と会うというのは戸惑いがあったように覚えています。
同じ様に私はずっと親元から離れて暮らしていますし、子供を連れて実家へ帰省ということも年に1度程度ですので、私と祖父母の関係に似ており、私の母から戦争の話を聞いたところで、「子供たちにどう伝わるか?」というのはとても疑問があります。
ただ、又聞きで伝えると情報の正確性やそこに伴う感情が失われますから、少しでも後世に「リアルな声を聞かせた」という事実には大きな価値があると考えます。
デジタルで残す技術
先日テレビで放送されていたのですが、AI技術を駆使して、ホロコーストの生存者の体験談を残そうという取り組みがされているようです。
ホロコースト:第二次世界大戦中の国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス党)率いるナチス・ドイツがユダヤ人などに対して組織的に行った大量虐殺を指す。
同様にこういった技術を使えば、体験談を残していくことは可能でしょうが、少なからず政治的な圧力であったり、昨今のマスコミの偏向報道という事を含めて、真実の情報というのは時に捻じ曲げられて伝えられることも少なからずあるでしょう。
自分の親が経験した戦争というものを、私は孫に伝えていくということを使命として覚えておきたいと思います。
まとめ
今回こういった内容を書こうと思ったのは、このようなツイートを見つけたからです。
戦争を知らない世代が増え戦争を語る人がいなくなってきて、命の重さとか戦争がどんなものであったか知ろうとする人が減った。沢山の辛い事を見てきて乗り越えてきた彼女にあたしたちは今学ぶ事がある。本当にこういう時代があったんだよ。本当に…。 pic.twitter.com/5JzOJVAKQC
— ちぃ☆ (@utakoww) 2016年7月28日
(続き)
おばあちゃんは最後に笑って最後に泣いてたのはあたし。
この言葉を皆にも届けようと思います。なんか重たい内容だけどなんかおばあちゃんがこれを話した事、あたし伝えないかん気がした。読んでくれてありがとう、なんか感じてくれたら。 pic.twitter.com/v52twnR5Ae— ちぃ☆ (@utakoww) 2016年7月28日
今年原爆投下から72年、被爆者の平均年齢は82歳を超えたそうです。
徐々に後世に伝えられるお年寄りは減っていますが、ぜひ子供たちにはそういった話も聞かせてやりたいですね。
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