外壁のリフォームに必要なお金は120万円です。
これを現金で払ったら、銀行口座から120万円が無くなって、業者に120万円支払うということになります。
ただ借り入れをして、一括で120万払うところを、10年掛けて1万円+金利を銀行に返済しながら、業者の支払いに消えるはずだった120万円を運用してみたらどうなるんだろう?というのが気になりました。
リフォーム代を借り入れして株で運用
シミュレーションの条件
リフォーム代金の120万円をみずほFGの株で運用したと仮定します。
株価200円、単元株で2万円とし、買い付けなどの手数料は掛らないものとし、大きな値動きはなく、配当も維持できるという前提で行います。
みずほFGを選択した理由
みずほFGは株価が安く、それなりの高配当銘柄です。
株価が安いと、配当を得た時に再投資をしやすいというメリットもあります。
1年目の保有株
120万円で60単元購入します。
2018年5月時点で、年間の配当金は1株7.5円ですので、45,000円の配当となります。
税金が20%引かれて36,000円の配当収入となり、1単元分再投資を行います。
こうして考えると税金による損失は大きいですね。
2年目以降の保有株
順に計算していきますとこのようになります。
配当収入には税金を考慮していますが、復興特別所得税は考慮していません。
元本 | 単元数 | 配当収入 | |
---|---|---|---|
1年目 | 1,200,000 | 60 | 36,000 |
2年目 | 1,236,000 | 61 | 36,600 |
3年目 | 1,272,600 | 63 | 37,800 |
4年目 | 1,310,400 | 65 | 39,000 |
5年目 | 1,349,400 | 67 | 40,200 |
6年目 | 1,389,600 | 69 | 41,400 |
7年目 | 1,431,000 | 71 | 42,600 |
8年目 | 1,473,600 | 73 | 43,800 |
9年目 | 1,517,400 | 75 | 45,000 |
10年目 | 1,562,400 | 78 | 46,800 |
リフォームローンの支払いが終わる10年後には、配当を再投資した元本が156万円になってますし、年間配当も46,000円受け取れるようになっているんですね。
ちなみにこのまま計算を続けると、20年目には210万円、年間配当は62,000円になります。
借り入れ金利と受け取り配当はどちらが得?
以前の記事で、120万円を10年で借り入れた場合約18万円の金利を余分に支払うことになりました。
≫ 外壁のリフォーム資金を住宅ローンとあわせて借り入れしたらどうなる?
ところが、株で運用した場合、その倍の36万円というお金を配当として受け取ることができたと仮定できます。
借り入れをしても配当でカバーできるという計算になります。
120万円を一括で支払うか10年分割で支払うか
結論としては120万円を一括で支払うか、借り入れした金融機関に10年分割で支払うかという違いに過ぎません。
一括で支払えば、金利18万円を節約できますし、分割で支払えば36万円の配当と、今後配当を受け取るだけの株を手に入れることができるという訳です。
10年で240万円必要
ただ、これをいざしようと思った時には、株に120万円、さらに分割で銀行に120万円以上の返済になります。
きちんと月々のお金の流れができて、貯蓄ができている家庭には良いかもしれませんけど、月々がギリギリの家庭だと負担があるかもしれませんね。
不動産投資との違い
不動産投資の場合借り入れをしても、その借入額相当は入居者が払ってくれるわけですから、オーナーとしての手出し資金はありません。
今回の私のケースでいえば、10年で分割して支払う1万円は結局自分で支払う訳です。
ですが、1万円ずつ10年間積立てるより、120万円を一括で運用した方が、運用時間軸では多額のお金を運用できるわけですから、メリットがないとも思えませんけど。
まとめ
いずれの計算にも、株価や業績の変動というものを考慮していません。
日本人が投資を嫌がる一つの理由としては、将来の保証がないという点も大きいと思います。
またみずほFGだけでなく銘柄を分散することで、より安定してリフォームローンより大きなリターンを手に入れることはできる気がしますね。
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