今日は息子の誕生日。
自閉症スペクトラムと診断されたものの未来がわからなくて不安になったけど、一番に不安に感じたのは、「この子には自分とは違う未来が待っている」ということ。
自分の人生と子供の人生が違う未来というのは当たり前なんだけど、進学できるのか、就職できるのか、自分で働いて収入を得られるのか、結婚は?などなど、自分のなかにあったいろんな常識について不安がよぎった気がします。
人生には非常に多くの選択肢があるなかで、きっと多くの人が生きてきた結果や反省を一つの選択肢の判断材料の目安としてしてるんじゃないでしょうか。
もちろん自分の選択肢があってたとは言わないけど、少なくとも自分はそうだし、もしも息子が一人でも生きていけないと言った場合には、どこまで自分たち親がしてやれるのかということを考え不安でした。
でもようやく高校一年生になり、最初の誕生日となりました。
自閉症スペクトラムと診断された息子の高校生活
自分の嫌なことを回避することを覚えはじめた
通学のときにバスが遅れて、乗り継ぎの電車に乗れなかったことがあり、5分ほどとは言え遅刻。
教師から割りと強く怒られたのか、それ以降1本前のバスに乗っていくことに。
でもその1本前のバスというと異常に早く学校についてしまうんです。
それでも教師から怒られるよりいいということで、頑張って登校しています。
世の中にはどっちもイヤだけど両方避けることができないことっていうのは多々あります。
そんな中でよりイヤな方を回避して生活をすると言うことができるようになったのは大きな進歩。
これは高校生になってからできるようになった気がします。
資格試験に挑戦中
学校が電気系の専門課程に進んでいるので、現在は電気工事士の資格試験を頑張ってます。
昨年は2回受験したものの、力及ばず今年3回目。
無事学科試験は合格したので、次の日曜日には電気工事士の二次試験ということですけど、疲れただのやりたくないだの文句を言いながらもきちんと学校で課題をすすめている様子で安心。
私たち夫婦にしてみると、学校で他の生徒と一緒に課題をすすめつつ授業を受けてくれているのはすごく不思議な感じです。
車両系の資格に興味が高い
資格試験の中でも息子としては自動車やバイクといった車系の資格試験に興味があるみたいで、特に最近は建設機械などには興味津々。
フォークリフトなんかは職の幅も広がるし、なにかチャンスがあれば取らしてみたいと思ったりしてます。
ただ車をはじめとして、車両系の資格は心配もつきまといます。
人との協調性が取れるようになってるっぽい
以前は特別支援学級にいたために同級生との会話などもなかったのですけど、現在はゲームやクラブの話などを通して、同級生の話題がたまに出てきます。
兄弟間のケンカなども間に入って仲裁できるなど、自分がいない時などは頼れる存在です。
発達障害とはいいながら幼少期の振れ幅が大きいだけかも
自閉症スペクトラムと診断されたときには、聞いたこともないその症状名も含めていろいろ心配しました。
でも現在の息子の様子を見ていると、われわれ世代でそういう自分の特性を知らずに苦労した人たちも何かしら社会に順応して生きているんだろうし、子どものころの発達の遅れというものが人より大きいだけで、ある程度収束していくのではないかなと思うようになってます。
ただ検査の結果としては、できないことや劣っていることの方が多いです。
それでもこの時の結果は、視覚的な情報を処理する能力は人より高いようですので、そういった面で興味があることをやらしてやれればいいなとは考えてます。
社会に出るまでにあと数年。
まだまだ不安もあるけど、それ以上に不安なことは長男のことだから、それに比べれば何とかなるでしょう。
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