子どもが小さいうちは可愛いが優先して自分たち(大人)が守る対象という感じなんですけど、学校に行き始めて進学を重ねると守る存在というより、なんか友だちが増えたような、でもやっぱり親子の関係は存在しているから友だちではないような、親としても頼るし頼られる感じ。
でも心地いい変な距離感になってます。
ん~、うまく言えない
ま、いいや。
今回は現在高校1年生の息子の話。
男親としては息子に背くらべや力くらべで負けたくないなっていう思いは持ってました。
それが父親の存在感かなっていうのは自分の父親を見ていてもそう思ったし。
でもいよいよその力くらべで負ける時が近づいてて、センチメンタルになってます。
父親が腕相撲で息子に負ける時
息子は昔から体幹が弱かったせいかナヨナヨした行動ばかりだったのに、いつ頃からだろうか、筋トレにハマりだしました。
プロテインを飲んだりダンベルを自室に持ち込んでトレーニングしたり、足にウエイトを巻いてみたり。
そのおかげもあってか腹筋は当然割れてるし、腕や背中なんかを見てもトレーニングしてるっていう体つきになってきました。
そうかと言ってヒョロガリなところはワイの遺伝子か…
そんな息子ですけど、腕相撲で挑まれるとそろそろヤバいです。
つい数年前は長男と2人かかりでも負けなかったのに、今はサシで勝負して完全五分。
まったく拮抗して動かない状態。
そんな息子が勝負が終わったとに「もうちょっとで勝てそうだな」なんて言われると、アリスのチャンピオンの歌詞に出てくる主人公の気持ち。
いや、あの歌に出てくるチャンピオンは最後負けたんだったけ?
自分はまだ負けてないから…とは言っても時間の問題だろうね。
ちなみに自分は自分の父親に最後まで勝てなかった。
勝てなかったと言うより、その頃自分は高校生くらいで父親はすでに50代中盤。
ひじが悪くて力が入れられない状態だったから、勝負が棚上げされた感じ。
あの時自分が勝ってたらどういう気持だっただろう?
中学の頃は嫌いだった父親だったけど、高校になってからの距離感は割りと好きで、ちょうど今の自分と息子の距離感みたいな感じだったかも。
だから勝ちたいけど勝ちたくない感じだったかもしれない。
そう考えると自分が父親になった今、息子に負けたときの心境ってどんな感じなんだろうね。
抜かれちゃったかぁっていう心境かな?
負けじとリベンジに燃えるのかな?
ちなみに今度学校の行事で、息子がクラスからアームレスリングの競技に出るらしいんです。
学校では以前腕相撲をしたことでケガをした生徒がいたとかで普段は禁止されてるらしいんですけど、このときは解禁されるとか。
強いから選ばれたのか、くじ引きでハズレを引いたのかはわからないけど、本人が口でいうほどはイヤそうではなく、むしろ燃えてるっぽい。
でも息子が頼もしいと思えるのはうれしいかな
こうやって子どもたちは大人になっていくし世代交代がおこなわれていくんだねって思います。
昔は「自分と妻が子どもたちを守る」っていう図式が、子どもたちが妻の背を追い越して自分のことができるようになって、それなりに自分で考えて意見をいうようになってくると「自分と息子たちが妻や娘を守る」っていう頼もしい存在感に変わってるのは心のなかで感じてるから、これはこれでありがたい話。
いずれ息子たちがこの家を出ていく時が来ると家の中もすっかり寂しくなって広く感じるだろうね。
なんでこんなデカい家にしたのか…って思うかも。
自分が高校を出て家を出たときはうるさい親から逃げられてせいせいしたけど、親はこんな気持だったのかもね。
でも親父が死んでから母から聞いた話によると「みんなそれぞれが家庭を持って子どもを育ててる姿が見れてよかった」と言ってたらしいから、きっと自分もそういう気持ちになっていくのかもしれないね。
いろんな生き方やカップルの在り方が存在する今の御時世に時代錯誤とかって言われるかもしれないけど、子どもが寝返りをうった、歩いた、しゃべったっていうヒトとしての成長のずっと先には、我が子がその子どもを育ててる姿を見られるっていうのもあるんじゃないかと思うんだよ。
なんか腕相撲の話からだいぶそれちゃったけど、そう考えると腕相撲で負ける時が来るというのも、子どもの成長の一瞬なのかもしれないね。
でも1日でも長く勝てるように頑張るよ。
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