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グリーンインフラレンディングは利回りよりリスクの高さのほうが気になる

グリーンインフラレンディングが危ない お金にまつわる話
お金にまつわる話
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以前、ソーシャルレンディングについて書いた時に知った業者の一つにグリーンインフラレンディングという会社がありました。

≫ ソーシャルレンディングの高金利に惑わされないように

グリーンインフラレンディングとは、再生可能エネルギー事業に特化したソーシャルレンディングサービスで、脱原発、クリーンエネルギーといった、将来の新しいエネルギー供給の普及に投資できる魅力的なサービスに感じますが、その安全性などはどうなのでしょうか。

グリーンインフラレンディングで取り扱う案件

そもそもグリーンインフラレンディングが貸し出す案件には「メガソーラー」「バイオマス発電」といった事業が大半を占めているようです。

グリーンインフラレンディングが危ない

メガソーラーローンファンド

メガソーラーはワザワザ説明することもない事業だと思います。

山林などを切り開き、ソーラーパネルを設置し発電した電気を売電しすることで収益を得るというビジネスになります。

一度設置してしまえば、大きなメンテナンスを必要とせずに収益を生み続けてくれる、そんなイメージです。

バイオマス発電ローンファンド

バイオマス発電とは、木材などから燃料用のペレットを作成しそれを燃料として発電を行うものです。

木材のほかにも家畜の糞尿から発生するガスを使用したり、廃油などを精製してディーゼル燃料に変えたりした発電方法もあるそうです。

再生エネルギー事業への投資への不安

グリーンインフラレンディングが再生エネルギーの促進のために、事業者にソーシャルレンディングという形でお金を貸し出すという事自体は素晴らしいことだと思います。

ですが、いざ自分のお金を投資するとなった時には気になる点があります。

高すぎる金利

太陽光発電の売電価格が年々下がってきて、最盛期の半分くらいになったのはご存じの方も多いかと思います。

その分パネルのコストも下がり、一般住宅に取付しても損はしない程度にはなっているそうですが、直近のメガソーラー事業に対する貸出金利が年利換算で12.5%。

もちろん、一般家庭レベルのソーラーパネルの仕入れ価格より安く調達しているでしょうし、売電価格についても規模によっては入札制度で決定されるそうです。

ですけど、どう考えてもこれだけの金利を支払いながら行いつつ成り立つ事業とは思えないのです。

融資形態

たまたま確認した融資案件がそうだったのかどうかは分かりませんが、グリーンインフラレンディングの直接の借り手(ここでは事業者Aとします)を経由し、別の事業者に貸し付けを行っている案件がありお金の流れが分かりにくいです。

また、ノンリコースローンという聞き慣れない形態での貸し出しを行ってまして、金融などの知識がないと少し不安です。

ノンリコースローン

私達が一般的に知るローンというのは、資産を売却しても残債が残れば借りた本人が最後まで返済するという方法だと思います。

一方ノンリコースローンとは、当該物件を売却してしまえば残債は残らないというものです。

そもそも、物件がそれだけ収益を生み出せるものであればデフォルトは起こらないという理由からなのでしょうか、審査は非常に厳しく、また金利についても上乗せされるそうです。

なので、12.5%という金利は上乗せ分と考えると、ある意味適正なのかもしれませんが、金融機関では事業の承認が難しい案件なのでは?と勘ぐってしまうことが出来ます。

もちろん時間のかかるその審査を回避できるのもソーシャルレンディングの良いところでもありますが、信用のない人や事業への融資は高利になるという裏返しでもあります。

グリーンインフラレンディング社が破産したら出資したお金はどうなる?

グリーンインフラレンディングが破産したらお金はどうなるの?

まあ、貸し出しする案件なんかは私より到底レベルの高いところで検討された事業でしょうから、私のようなものが「金利が・・・」「ノンリコースローンが・・・」という話ではないかもしれません。

ですが、一番気になるのはここ。

お客様が匿名組合契約に基づきグリーンインフラ社に出資したお金はグリーンインフラ社の資産となりますので、グリーンインフラ社が倒産した場合、お客様が出資したお金が返ってこないおそれがあります。お客様には、ローンファンドへの出資申込みに先立ってグリーンインフラ社に資金を預け入れていただきますが、グリーンインフラ社が倒産した場合、お客様が預けたお金が返ってこないおそれがあります。

引用:リスク説明(PDF)

maneoでもそうでしたが、恐らく案件に出資する前に、いったんグリーンインフラレンディングに入金されていると思います。

FXでは、顧客から預かった証拠金を、会社の資産とは別々に管理するように定められており、万一業者が破たんしてもお金が返ってこないという事はありません。

ですが、上の引用文を見ると、口座開設した投資家のお金もグリーンインフラレンディングの資産となり、万一の時には預け入れしているお金も返ってこないと読みとることが出来ます。

なので、あまり多くのお金を預けておくのではなく、案件に投資するときに都度入金するというスタンスで臨んだほうが良い気がします。

自転車操業疑惑

みんなのクレジット、ラッキーバンクに続き、この会社でも自転車操業の疑惑が取りざたされています。

ソーシャルレンディングを取り巻く環境はまだまだ未知数なところが多いです。

まとめ

ソーシャルレンディングは株などと違い、出資したお金に対する変動というものがありませんから、初心者にもわかりやすい気はします。

でも、貸したお金に対して金利をつけて返してくれるというレベルの認識だと、10%を超えるハイリターン以上に高いハイリスクが伴っているように感じます。

いずれこういった金融商品にもいろんな法規制などが出来てくるとは思いますが、現段階でソーシャルレンディングというのは、それなりの知識を持った人でないと難しいなと思いました。

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2008年ごろからFXで資産運用を開始、2015年のロスカットを機にして投資手段を見直して端株投資に行きつく。
すでに失敗することのできない年齢であることから、株式やインデックスを使って着実に資産運用を行う。
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