無料ブログのSeesaaはアフィリエイトも公式に認められており、以前はアフィリエイターにも愛用されていたそうですが、スマートフォンでの表示があまりにも運営サイドの広告が酷く、このたびワードプレスに移行させました。
無料ブログながらにして、サーチコンソールなどにも登録していた結果、何かしら検索結果にも反映されていたようでして、Seesaaブログに301リダイレクトを掛けつつ、ワードプレスがそのまま評価を引き継げるか?試験的な意味もあり挑戦してみました。
作業としてはSeesaaからエクスポートしたデータを、ワードプレスでインポートするだけなのですが、seesaaブログに来た読者をワードプレスにリダイレクトさせる手順を挟みますのでかなり複雑になりますので極力画像を入れながらご紹介出来ればと思います。
この作業にはこちらのサイトを参考にさせていただきましたのでご紹介させていただきます。
Seesaaからワードプレスにリダイレクト掛けて引っ越す方法
通常Seesaaブログは、「http://任意の文字列.seesaa.net/article/○○○○.html」というURLになるかと思います。
それをURL単位でリダイレクトを掛けるのではなく、記事のタイトルでワードプレスにリダイレクトを掛けるという手間なものなのです。
Seesaaの記事タイトル → http://ワードプレスのドメイン/記事タイトル
というイメージでよいかと思います。
こちらは全体の流れです
- 前提ワードプレスでブログを立ち上げる
- seesaa【ブログタイトルを22文字以下にする】
- データをエクスポートする
- 【BASENAMEを削除する】
- Wordpress【パーマリンク設定とnoindexを設定する】
- ワードプレスにインポートする
- 記事をリライトする
- seesaa【リダイレクトコードを入力する】
- いずれ削除する
【 】内の作業はリダイレクトを掛けない場合は必要ありません。
ワードプレスに移行するまえにSeesaaでの下準備
ブログの記事タイトルを22文字以下にする
記事タイトルは「テスト→%e3%83%86%e3%82%b9%e3%83%88」という具合におかしなエンコードされたおかしな文字列で出力されます。
その出力される限界の文字数が22文字という事で、ブログタイトルを22文字以下に抑えます。
このような画面から記事一覧を選びます。
一覧編集を選び、表示件数をMaxの200件にしておくと作業が順調に進みます。
この時タイトルは22文字に抑えることはもちろん、引っ越す記事のカテゴリーや公開非公開を整理しておきます。
恐らくこの移行作業がすべて完了した時には、引っ越さなかった記事も閲覧に支障が出るはずです。
エクスポートしたデータからBASENAMEを消す
「設定>その他設定>エクスポート」でデータを取り出します。
文字コードはUTF-8、コメントやタグ、カテゴリーを選択します。
こうして出力されたものがこちらになります。
記事の作成者AUTHOR、記事のタイトルTITLE、URLの一部になっていたBASENAMEなどがマイクロソフトのソフト、メモ帳で確認できます。
本来BASENAMEの部分がパーマリンクとして出力されるのですが、この方法では記事タイトルをエンコードしてリダイレクトするため、BASENAME:〇〇〇〇.htmlの部分が不要になりますので、こちらを削除していきます。
この作業は手間ですけど、CtrlボタンとFボタンを押して「BASENAME」を検索して作業すると楽でした。
ワードプレスにデータをインポート
パーマリンクを投稿名に変更
Seesaaからせっかく記事のタイトルでリダイレクトを掛けても、同じパーマリンクがなければ行き先が分からなくなるため、ワードプレスのパーマリンクを投稿名に変更します。
この設定をすることで、全体のURLが「http://ドメイン/%e3%83%86%e3%82%b9%e3%83%88」といった複雑なURLになりますが、ここは仕方がありません。
いずれここからさらに301リダイレクトを掛けて、「http://ドメイン/%e3%83%86%e3%82%b9%e3%83%88」→「http://ドメイン/test」といったスマートなURLにしていくことが出来ます。
≫ ブログ移転組のリライトにおすすめの301リダイレクトのプラグイン
ブログをnoindexにする
この時点では同じ内容の記事が、Seesaaとワードプレス両方に存在することになりますので、ワードプレスに引っ越した後、内部リンクや画像が正しく直せるまではnoindexにしておきます。
SSL化しておく
こちらは任意ですけど、私はインポートする前にSSL設定を済ませました。
ワードプレスにインポートする
左の管理メニューにある、「ツール>インポート」から、「MovableTypeとTypePad」を選択し、インストール。
そのあと、BASENAMEを削除したSeesaaのエクスポートファイルをアップロードします。
今回引っ越したのは100記事程度ですが、結構一瞬で終了します。
seesaaブログをエクスポートした時に文字化けした時の対処方法
いよいよ最後のエクスポートと思ったら文字化けしてしまいましたが、今は無事エクスポートしてすべて移行できましたので一応情報として挙げておこうと思います。
エクスポート予約
現在Seesaaブログにログインして確認しようとしたところ、エクスポート予約というものはなくなっていましたが、以前は「記事が多い場合エクスポート予約をしてください」と書かれていました。
多分サーバーに負担が掛かったりするんじゃないでしょうかね。
万一これが今も使えるとしても、最後の手段にとっておいて下さい。
一度予約するとその後1週間エクスポート作業が出来ず、万一エクスポートしたデータが文字化けしていた場合、その後1週間待つことになります。
エクスポートの量を少なくする
エクスポートしようとしたのは最後の2ヶ月でおそらくブログの中でも一番記事数が多かった期間です。
なのでまずは半分の1ヶ月に絞りました。
すると文字化けが直りましたが、残りの1ヶ月はやはり文字化けしました。
記事数を限定したら無事エクスポートできた事から、今度はカテゴリごとエクスポートしましたら無事エクスポートできました。
ワードプレスで過去記事をリライトする
画像をアップロードしなおす
ワードプレスに引っ越した後の画像は、まだまだSeesaaのサーバーにデータがあるため、将来的にSeesaaブログを削除した時には画像がすべて消えます。
そのため、画像をPC上に保存してからワードプレスにアップロードするという手間な方法です。
この作業がかなり手間です。
内部リンクを新しいリンク先に変更する
記事内に残る内部リンクはSeesaaの方へ飛ばされ、さらにそこからワードプレスにリダイレクトされます。
そのため、内部リンクを新しいブログの方へ直接リンクを変更します。
タイトルを22文字に変更したことで、どの記事に飛んだか分かりにくいものもありますから、こちらのプラグインで記事のデータを持っておくと便利かもしれません。
≫ WP CSV expoterは効率的に記事をリライトできるおすすめプラグイン
アフィリエイトリンクの更新
基本的にアフィリエイトはサイトごとに承認されているものですから、まだサイトの追加をしていないこの時点では一旦外してサイトを追加してからのほうが良いですね。
またSSL化させた場合、バナーが原因でSSLに支障をきたすこともあるので覚えておいてください。
Seesaaブログを削除する前にリダイレクトを掛ける
いよいよ終盤です。
Seesaaブログからリダイレクトを掛けて、Seesaaブログに来た訪問者をワードプレスに飛ばします。
ブログのデザインからHTML(赤矢印1番)から、HTMLの追加(赤矢印2番)を選択します。
するとこのようなデータが入っていますので、<head>~</head>の中にリダイレクトを掛けるプログラムを書き込みます。
多分すぐに見つかると思いますけど、自信がなければ「Ctrl+Fボタン」で「head」を検索すると便利です。
コードは私も参照させていただいた、こちらのページから利用させてもらってください。
こちらのコードが旧システム
<% if:page_name eq ‘article’ -%>
<link rel=”canonical” href=”http://新しいドメイン名/<% extra_title %>” />
<meta http-equiv=”refresh” content=”0;url=http://新しいドメイン名/<% extra_title %>” />
<% /if -%><% if:page_name eq ‘index’ -%>
<link rel=”canonical” href=”http://新しいドメイン名/” />
<meta http-equiv=”refresh” content=”0;url=http://新しいドメイン名/” />
<% /if -%><% unless:page_name eq ‘index’ %><% unless:page_name eq ‘article’ %>
<meta name=”Robots” content=”noindex” />
<% /unless %><% /unless %>
下のコードが新システム
<% if:page_name eq ‘article’ -%>
<link rel=”canonical” href=”http://新しいドメイン名/<% extra_title %>”>
<meta http-equiv=”refresh” content=”0;url=http://新しいドメイン名/<% extra_title %>”>
<% /if -%><% if:page_name eq ‘index’ -%>
<link rel=”canonical” href=”http://新しいドメイン名/”>
<meta http-equiv=”refresh” content=”0;url=http://新しいドメイン名/”>
<% /if -%><% unless:page_name eq ‘index’ %><% unless:page_name eq ‘article’ %>
<meta name=”Robots” content=”noindex” />
<% /unless %><% /unless %>
共に冒頭にも紹介した、シーサーブログからWordPressにリダイレクトして引越しする方法から引用させていただきました。
新しいドメインの部分にはご自分のドメイン、もしSSL化させていればhttp://をhttps://とします。
Seesaaからワードプレスに引っ越した時の注意事項
この方法を使うと、SeesaaブログをクロールしたGoogleなどの検索ロボットが、Seesaaから新しいブログに移ったんだなと判断してくれるはずですので、Seesaaブログをすぐに削除せず、当面は残しておいたほうが良いです。
ちなみにリダイレクトを掛けなかった場合には、引っ越した記事は非公開にし、新しい記事で引っ越した報告と、各カテゴリへのリンクでも貼っておくと親切ですね。
Seesaaからワードプレスに引っ越した時のメリット
表示が早い
Seesaaブログはかなり表示も遅いですし、投稿などの作業時にもタイムラグがあり、イライラさせられることもしばしばあります。
過去には投稿直前に、記事が消えたという経験もあります。
内部リンクが簡単
Seesaaで内部リンクを掛けようとすると、自分の記事の検索などが出来ず、ついつい内部リンクが疎かになるんですけど、ワードプレスでは自分のブログ内も検索を掛けつつリンクが出来るのです。
収益化が可能
どんなにアフィリエイトが公式に認められているとはいえ、ブログサービスの広告が圧倒的に多く、自分の広告などが隠れてしまいます。
その点、ワードプレスの場合には自分の広告しか表示されませんから、収益化の可能性が高まりますね。
今回は収益化は期待していませんが。
まとめ
今回の作業の中で一番大変だったのは、実は作業の流れの把握だったりしました。
私が分かりにくかった部分をなるべくカバーするように記事を作成したつもりですが、手順を把握してブログの移行に臨んでください。
また、Seesaaの有料サービスを利用している方はこの手順では引越し出来ません。
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